公益財団法人上原記念生命科学財団は、創設以来、社会に貢献することを使命として、研究者の皆様の挑戦を支援してまいりました。
当財団は、故・上原正吉の「資源に乏しい日本が持続的に発展するためには、科学技術の振興こそが不可欠である」という信念を礎に、1985年に設立されました。その遺志は、初代理事長である故・上原小枝をはじめ、歴代の関係者に受け継がれ、『挑戦的な研究を支える公益財団』として今日まで受け継がれております。
近年、生命科学を取り巻く研究環境は大きく変化しています。研究の高度化・国際化が進む一方で、研究費の大型化や若手研究者を中心としたキャリア形成の不確実性など、多くの課題が顕在化しています。
当財団は2025年に設立40周年という節目を迎えたのを機に、助成・褒賞事業の在り方を見直し、2026年度より新たな制度改革を実施いたします。
本改革では、研究助成金額の拡充に加え、将来性ある若手・中堅研究者が安心して長期的かつ挑戦的な研究に取り組める環境づくりを重視しています。また、生命科学は国境を越えて発展する学問であるとの考えのもと、海外留学助成の充実を図り、日本の研究者が世界の第一線で研鑽を積む機会をこれまで以上に後押ししてまいります。
また、上原賞においては、顕著な業績を有し、さらなる発展が見込まれる研究者の顕彰を行っており、引き続きその充実に努めてまいります。
今後も当財団は、創設者の精神と公益財団法人としての責務を胸に、日本の生命科学研究が次の時代へと力強く進展するための基盤づくりに努めてまいります。引き続き、皆様のご理解とご支援、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年6月
理事長 上原 明