1カルボニルストレスに着目した精神疾患発症機序の解明〇〇大学 〇〇科新井 誠上原記念生命科学財団研究報告集, 39 (2025) 0 1 2 3 4 5mRNAExpressionEbfEbfControlMDSCxcl12FoxFoxCCxcl12上原記念生命科学財団研究報告集, 39(2025) 120造造血血器器腫腫瘍瘍ににおおけけるる骨骨髄髄微微小小環環境境再再構構築築のの制制御御因因子子探探索索 造血器腫瘍における骨髄微小環境再構築の制御因子探索神神戸戸医医療療産産業業都都市市推推進進機機構構 先先端端医医療療研研究究セセンンタターー 血血液液・・腫腫瘍瘍研研究究部部 神戸医療産業都市推進機構 先端医療研究センター 血液・腫瘍研究部御因子を、モチーフ解析等から推定し、同領域とその制御因子がニッチ機能に与える影響をin vitro実験にて検証する。 【【結結果果】】まず RNA と ATAC データを用いてクラスタリングを行い、これまでの研究同様に MSC の骨芽細胞系列への分化抑制が再現されることを確認した。また Lepr-high MSC 亜集団においては、サンプル間で特に顕著なクロマチン変動が観察された。そこで同亜集団においてコントロールと MDS の間で Gene Set Enrichment Analysis(GSEA)を行ったところ、骨芽細胞系列への分化経路やケモカイン産生制御経路が MDS において低下しており、分化抑制に伴うニッチ因子の産生低下により造血支持機能が抑制されることが示唆された。次に Lepr-high MSC 亜集団において造血支持能が低下するような遺伝子発現変動が起こる機序を調べるため、MDS における現低下と相関するクロマチン領域を探索し、さらに有意にアクセシビリティが低下する DNA 領域に着目してモチーフ解析を行った。これらの領域には、ニッチ因子発現が特に高い MSC 亜集団である Cxcl12-Abundant Reticular(CAR)細胞維持に不可欠とされるEbf1/3 や FoxC1 といった転写因子モチーフが濃縮されており(Omatsu et al. Nature 2014, Seike et al. Genes Dev 2018)、また特に顕著なクロマチン変動を認めた Cxcl12 下流の DNA 領域には、FoxC1 と Ebf1/3 モチーフが見られた。加えてこれらの転写因子遺伝子発現は、MDS において顕著に低下していた。そこで MSC において Ebf1/3 や FoxC1遺伝子をノックアウトしたところ、FoxC1 ノックアウト時に Cxcl12 下流の同領域のクロマチンアクセシビリティ低下を認めた。さらに CRISPR-Cas9 システムを利用して同 DNA 領域を削除した MSC を作製し、Cxcl12 遺伝子発現を検討したところ、コントロールに比べて発現が低下傾向にあり、FoxC1 による同領域を介した発現調節機構の存在が示唆された。 【【発発表表】】 1) 2024 年 11 月 第 47 回日本分子生物学会年会、ポスター発表 2) 2024 年 10 月 第 19 回生命医科学研究所ネットワーク国際シンポジウム、ポスター発表 LepR-high MSC 亜集団における Cxcl12 下流のアクセシビリティとモチーフ 120林林 康康貴貴 林 康貴【【目目的的】】骨髄異形成症候群(MDS)などの造血器腫瘍において、骨髄ニッチの変化は腫瘍特有の病態の維持に重要な役割を果たしている。我々はこれまでの研究において MSC マーカーの一つである Leptin receptor 遺伝子高発現(Lepr-high)亜集団が造血不全等の病態に鍵となる役割を果たすことを明らかにした。しかし MSC の異常が造血不全を引き起こす機序についての理解は不十分である。そこで、本研究では MDS モデルマウス由来 MSC の単一細胞マルチオーム解析によりニッチ機能の制御機構を解明することで、MDS における MSC 制御と病態をつなぐ経路を同定することを目的とする。 【【方方法法】】本研究では、同種骨髄移植により作製した MDS モデルマウスを用い、同マウスの骨髄からフローサイトメーターを用いて採取した Cd45-Ter119-Cd31-Cd140a+Cd51+間葉系幹細胞(MSC)の解析を行う。まず単一細胞マルチオーム解析技術により、遺伝子発現とクロマチン状態を同時に評価する。これにより各 MSC 亜集団の遺伝子発現変動と相関するクロマチン状態の変化を明らかにする。また腫瘍によりアクセシビリティが変化するクロマチン領域の制
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